「日本巫女史/第二篇/第五章/第一節」を編集中
ナビゲーションに移動
検索に移動
この編集を取り消せます。 下記の差分を確認して、本当に取り消していいか検証してください。よろしければ変更を公開して取り消しを完了してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
21行目: | 21行目: | ||
'''一 オサキ狐クダ狐など''' | '''一 オサキ狐クダ狐など''' | ||
狐や蛇がヴントの所謂霊的動物として崇拝されたことは既述した。それと同時に、我国の神の<ruby><rb>使令</rb><rp>(</rp><rt>ツカワシメ</rt><rp>)</rp></ruby>(又は眷属ともいう)と称する幾多の動物——例えば、稲荷神の狐、熊野神の鳥、日吉神の猿、春日神の鹿、貴船神の百足、三峯神の狼と云うが如きものは、古くはそれが原祀神ではなかったかと云うことも、併せて既記を経た。それ故に是等の動物が、恰もアイヌ民族に見る如く、<ruby><rb> | 狐や蛇がヴントの所謂霊的動物として崇拝されたことは既述した。それと同時に、我国の神の<ruby><rb>使令</rb><rp>(</rp><rt>ツカワシメ</rt><rp>)</rp></ruby>(又は眷属ともいう)と称する幾多の動物——例えば、稲荷神の狐、熊野神の鳥、日吉神の猿、春日神の鹿、貴船神の百足、三峯神の狼と云うが如きものは、古くはそれが原祀神ではなかったかと云うことも、併せて既記を経た。それ故に是等の動物が、恰もアイヌ民族に見る如く、<ruby><rb>憑き神</rb><rp>(</rp><rt>トレンカムイ</rt><rp>)</rp></ruby>から<ruby><rb>守り神</rb><rp>(</rp><rt>シラツキカムイ</rt><rp>)</rp></ruby>にすすんで往く過程も考えられるし、更に是等の動物の霊が人間に憑くという、俗信の発生も考えられぬでもないが、此の俗信を強く、然も深く、我国に植え込んだのは、前にあっては、支那の巫蠱の呪術で、後にあっては、仏法の吒吉尼の邪法だと信じている。 | ||
而して蠱術に就いては略記したので、今は吒吉尼に関して云うが、此の邪法も古くから行われていたのである。伴信友翁の「験の杉」に引用された「拾葉抄」に、 | 而して蠱術に就いては略記したので、今は吒吉尼に関して云うが、此の邪法も古くから行われていたのである。伴信友翁の「験の杉」に引用された「拾葉抄」に、 |