「日本巫女史/第一篇/第一章/第五節」を編集中
ナビゲーションに移動
検索に移動
この編集を取り消せます。 下記の差分を確認して、本当に取り消していいか検証してください。よろしければ変更を公開して取り消しを完了してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
13行目: | 13行目: | ||
: この時に天照大神、御手に宝鏡を持ちたまひて、天忍穂尊に授けて祝きて曰く、吾が児、此の宝鏡を視まさんこと、まさに吾を視るがごとくすべし、<ruby><rb>与</rb><rp>(</rp><rt>トモ</rt><rp>)</rp></ruby>に床を同じくし、殿を共にして、以て斎鏡となすべし。 | : この時に天照大神、御手に宝鏡を持ちたまひて、天忍穂尊に授けて祝きて曰く、吾が児、此の宝鏡を視まさんこと、まさに吾を視るがごとくすべし、<ruby><rb>与</rb><rp>(</rp><rt>トモ</rt><rp>)</rp></ruby>に床を同じくし、殿を共にして、以て斎鏡となすべし。 | ||
と告げられたのは、即ち肉体を離れて霊魂の存在を認識した思想の現われと見るべきである。他の語を以て言えば、天照神の御魂は、常に此の斎鏡に宿っていて、宝祚の隆んなること、天壌と窮りなきよう守護するとの意味なのである。されば、記・紀その他の文献に徴するも、国家の大事に際しては、常に神託を請うて嚮うべきところを仰ぎ、天照神の御魂も亦屢々現われて、その採るべき方法を啓示されているのである。これ以外にも、霊肉の別と、霊魂の不滅を証する事実が多く存しているが、他は省略に従うとする。 | |||
かく霊魂の不滅を信じた古代人は、更に此霊魂の活用を四つに分けて、<ruby><rb>荒魂</rb><rp>(</rp><rt>アラミタマ</rt><rp>)</rp></ruby>、<ruby><rb>和魂</rb><rp>(</rp><rt>ニギミタマ</rt><rp>)</rp></ruby>、<ruby><rb>幸魂</rb><rp>(</rp><rt>サチミタマ</rt><rp>)</rp></ruby>、<ruby><rb>奇魂</rb><rp>(</rp><rt>クシミタマ</rt><rp>)</rp></ruby>とした。此の四魂の解釈に就いては、先覚の間に種々なる異説もあるが、私としては高田与清翁の説かれた、 | かく霊魂の不滅を信じた古代人は、更に此霊魂の活用を四つに分けて、<ruby><rb>荒魂</rb><rp>(</rp><rt>アラミタマ</rt><rp>)</rp></ruby>、<ruby><rb>和魂</rb><rp>(</rp><rt>ニギミタマ</rt><rp>)</rp></ruby>、<ruby><rb>幸魂</rb><rp>(</rp><rt>サチミタマ</rt><rp>)</rp></ruby>、<ruby><rb>奇魂</rb><rp>(</rp><rt>クシミタマ</rt><rp>)</rp></ruby>とした。此の四魂の解釈に就いては、先覚の間に種々なる異説もあるが、私としては高田与清翁の説かれた、 |