日本巫女史/第一篇/第三章/第四節」を編集中

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とあるのがそれである。従って祝詞は、古い物になるほど宣命体となっているが、然もその宣命の一段と古いところに溯ると、託宣となっているのである。而してその託宣は概して神の<ruby><rb>憑</rb><rp>(</rp><rt>ヨ</rt><rp>)</rp></ruby>り<ruby><rb>代</rb><rp>(</rp><rt>シロ</rt><rp>)</rp></ruby>である巫女の口を藉りて発せられるのである。
とあるのがそれである。従って祝詞は、古い物になるほど宣命体となっているが、然もその宣命の一段と古いところに溯ると、託宣となっているのである。而してその託宣は概して神の<ruby><rb>憑</rb><rp>(</rp><rt>ヨ</rt><rp>)</rp></ruby>り<ruby><rb>代</rb><rp>(</rp><rt>シロ</rt><rp>)</rp></ruby>である巫女の口を藉りて発せられるのである。


古代人は神意を伺う方法を幾種類が発明し工夫して所持していたが、その中で祝詞に最も関係の深いものを挙げれば、託宣である。勿論、此の託宣のうちには、既記の如く、呪言も、呪文も、更に呪術的分子も、多量に含まれているが、託宣は直ちに神の声であり、神の語である。「欽明紀」十六年春二月の条に『天皇命神祇伯、敬受策於神祇、祝者迺託神語報曰』云々とあるのは、祝者──即ち巫女(祝はハフリと訓むとは[[日本巫女史/第一篇/第七章/第二節|後章]]に述べる)が神語を託宣したものである。「万葉集」巻十九に『注の江に<ruby><rb>斎</rb><rp>(</rp><rt>イツ</rt><rp>)</rp></ruby>く<ruby><rb>祝</rb><rp>(</rp><rt>ハフリ</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby><rb>神語</rb><rp>(</rp><rt>カミゴト</rt><rp>)</rp></ruby>と、行くとも来とも船は早けむ。』とあるのや、同集巻四の長歌の一節は『天地の神辞よせて、敷妙の衣手かへて、おの妻と頼める今宵』などを始めとして、書紀・万葉に多く散見するところである。
古代人は神意を伺う方法を幾種類が発明し工夫して所持していたが、その中で祝詞に最も関係の深いものを挙げれば、託宣である。勿論、此の託宣のうちには、既記の如く、呪言も、呪文も、更に呪術的分子も、多量に含まれているが、託宣は直ちに神の声であり、神の語である。「欽明紀」十六年春二月の条に『天皇命神祇伯、敬受策於神祇、祝者迺託神語報曰』云々とあるのは、祝者──即ち巫女(祝はハフリと訓むとは後章に述べる)が神語を託宣したものである。「万葉集」巻十九に『注の江に<ruby><rb>斎</rb><rp>(</rp><rt>イツ</rt><rp>)</rp></ruby>く<ruby><rb>祝</rb><rp>(</rp><rt>ハフリ</rt><rp>)</rp></ruby>が<ruby><rb>神語</rb><rp>(</rp><rt>カミゴト</rt><rp>)</rp></ruby>と、行くとも来とも船は早けむ。』とあるのや、同集巻四の長歌の一節は『天地の神辞よせて、敷妙の衣手かへて、おの妻と頼める今宵』などを始めとして、書紀・万葉に多く散見するところである。


而して、此の神語なるものは、如何なる形式で表現されるかと云うに、<ruby><rb>憑</rb><rp>(</rp><rt>カカ</rt><rp>)</rp></ruby>る神によって、或は散文的の普通の言語を以てし、或は歌謡的に律語を以てするものとあるが、概して言えば、太古に溯るほど素朴で単純であるのに反し、時代の降るほど枕辞を冠し、対句を用いるなど、頗る典雅なものとなる。「肥前国風土記」佐嘉郡の条に、
而して、此の神語なるものは、如何なる形式で表現されるかと云うに、<ruby><rb>憑</rb><rp>(</rp><rt>カカ</rt><rp>)</rp></ruby>る神によって、或は散文的の普通の言語を以てし、或は歌謡的に律語を以てするものとあるが、概して言えば、太古に溯るほど素朴で単純であるのに反し、時代の降るほど枕辞を冠し、対句を用いるなど、頗る典雅なものとなる。「肥前国風土記」佐嘉郡の条に、
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