「月と不死」を編集中
ナビゲーションに移動
検索に移動
この編集を取り消せます。 下記の差分を確認して、本当に取り消していいか検証してください。よろしければ変更を公開して取り消しを完了してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
37行目: | 37行目: | ||
現在、瑞典の農夫の語るのによれば、月の斑点は、棒にて水桶を運ぶ少年少女を表している。この見方は水を運べる少年少女が月に奪われて天上に送られ、地上からも其の姿が見受けられるというスカンジナビアの古代神話にも存在している。 | 現在、瑞典の農夫の語るのによれば、月の斑点は、棒にて水桶を運ぶ少年少女を表している。この見方は水を運べる少年少女が月に奪われて天上に送られ、地上からも其の姿が見受けられるというスカンジナビアの古代神話にも存在している。 | ||
前記多良間の例の如く、月の斑点は、天秤棒に水の入った二つの桶を運ぶ人の姿を表しているという見方は、沖縄本島でも国頭郡久志地方の村落には、伝っている。 | |||
首里及び那覇に於ては、冴えた月夜に「アカナー」即ち赤い顔と髪とを有する童子の様な生物が、月に見えるといわれている。 | 首里及び那覇に於ては、冴えた月夜に「アカナー」即ち赤い顔と髪とを有する童子の様な生物が、月に見えるといわれている。 | ||
60行目: | 60行目: | ||
<td>waːwunajaːni k´wijaɳ</td><td>私の姉様に呉れるのよ</td> | <td>waːwunajaːni k´wijaɳ</td><td>私の姉様に呉れるのよ</td> | ||
</tr><tr> | </tr><tr> | ||
<td> | <td>?jaːwunajaːja taːjaga</td><td>お前の姉様は誰だい</td> | ||
</tr><tr> | </tr><tr> | ||
<td>źuːguja uciću</td><td>十五夜のお月様だ</td> | <td>źuːguja uciću</td><td>十五夜のお月様だ</td> | ||
68行目: | 68行目: | ||
日琉方言に於て、不断のrとnの交代及び元の<ruby><rb>口蓋化</rb><rp>(</rp><rt>パラタリゼーション</rt><rp>)</rp></ruby>の喪失に留意すれば、「アカナー」という言葉は「アカリヤ」(akaráː)(輝ける者)とならねばならぬ。この名で月の人が宮古島民に知られている。然し、通常その者を「アカリヤーザガマ」(Akará-zzagama)と呼び、言葉の後半は日本の「オトッツァン」に相当して、士族階級の者が一般庶民の老人に対して用いている(尚、「ザガマ」という言葉で物貰いを施しを乞う家の主人が呼んでいる)。 | 日琉方言に於て、不断のrとnの交代及び元の<ruby><rb>口蓋化</rb><rp>(</rp><rt>パラタリゼーション</rt><rp>)</rp></ruby>の喪失に留意すれば、「アカナー」という言葉は「アカリヤ」(akaráː)(輝ける者)とならねばならぬ。この名で月の人が宮古島民に知られている。然し、通常その者を「アカリヤーザガマ」(Akará-zzagama)と呼び、言葉の後半は日本の「オトッツァン」に相当して、士族階級の者が一般庶民の老人に対して用いている(尚、「ザガマ」という言葉で物貰いを施しを乞う家の主人が呼んでいる)。 | ||
[[Category:ニコライ・ネフスキー]] | [[Category:ニコライ・ネフスキー]] |